沖縄、辺野古沖アオサンゴ別種か 遺伝子、大きく異なる 

沖縄県名護市辺野古に隣接する大浦湾のアオサンゴ群集=2016年1月(牧志治さん撮影)

 米軍普天間飛行場の移設工事が進む沖縄県名護市辺野古に隣接する大浦湾のアオサンゴ群集が、県内の他海域の群集と遺伝的に大きく異なり、数万年以上前に分かれた別種の可能性があることが宮崎大のチームによる分析で16日、分かった。

 安田仁奈・宮崎大准教授(海洋分子生態学)は「大浦湾は孤立した環境が長く保たれた特殊な場所で、他の海域のアオサンゴと交流がないのではないか。長期間にわたって安定していた生態系が移設工事の影響で崩れるかもしれない」と指摘。調査に協力した日本自然保護協会(東京)は「直ちに工事を中止すべきだ」としている。


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