MRJ、初の受注キャンセル公算 米航空会社から40機分 

インタビューに答える三菱重工業の宮永俊一社長

 三菱重工業が開発を進めているジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)で、初めて顧客からの受注キャンセルが発生する公算となったことが15日、分かった。宮永俊一社長(69)が共同通信などのインタビューで、米イースタン航空と契約した40機分について「恐らくなくなるだろう」と述べ、契約解消の可能性を示唆した。

 MRJは開発が難航しており、納期を5度延期している。宮永氏は、キャンセルは開発の遅れが理由ではないと説明したが、今後の営業活動に逆風となる可能性もある。

 MRJは三菱重工子会社の三菱航空機が、2020年半ばに延期した納期に向けて開発を急いでいる。


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