ラニーニャ現象が発生か、気象庁 冬型強まり気温低下傾向 

 気象庁は11日、太平洋東部の南米ペルー沖の監視水域で海面水温が低い状態が続き、世界的な異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が発生したとみられるとする監視速報を発表した。

 気象庁によると、ラニーニャ発生時は、日本周辺で西高東低の冬型の気圧配置が強まりやすく、気温が下がる傾向がある。日本海側では雪が多くなる可能性もある。

 監視水域の11月の海面水温は、基準値である過去30年の平均より1・1度低い24・0度。海中の冷水が海面に上がったことなどが原因で、8月から基準値を下回る状態が続いていることなどから、ラニーニャが発生した可能性があると判断した。


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