エジプトのテロ死者300人超 軍、空爆で犯人殺害 

武装集団が襲撃したモスク近くで、大破した車=25日、エジプト北東部シナイ半島(ロイター=共同)

 【カイロ共同】エジプト政府当局は25日、北東部シナイ半島でイスラム教のモスク(礼拝所)が襲撃されたテロの死者数が305人、負傷者数が128人に拡大したと発表した。エジプトでのテロとしては過去最悪規模。またエジプト軍は同日、テロへの報復として空爆を実施し、犯行グループとみられる「多数のテロリスト」を殺害したと発表した。

 犯行声明は出ていないが、治安当局は過激派組織「イスラム国」(IS)などが、異端視する神秘主義(スーフィズム)の信徒を狙った可能性を示している。検察によると、武装集団は襲撃当時、ISの旗を掲げていた。


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