患者体内にスポンジ放置、埼玉 県立がんセンターで手術の3人 

記者会見で謝罪する埼玉県立がんセンターの坂本裕彦病院長(中央)ら=22日午後、埼玉県庁

 埼玉県立がんセンター(同県伊奈町)は22日、肺がんの内視鏡手術を受けた患者3人について、術後に取り除く必要のある手術用スポンジを体内に放置するミスがあったと明らかにした。うち1人は手術で除去し、2人は対応を相談中。いずれも現時点で健康状態に問題はないという。

 センターによると、スポンジは体液の吸収などに使われ、ポリウレタン製で縦横3~5センチ、厚さ1・5センチ。

 センターは医師や看護師の確認が不十分だったと説明。坂本裕彦病院長は「大変申し訳ない。このようなことがないよう力を注ぐ」と謝罪した。


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