東芝、6千億円増資決定 債務超過解消、上場維持へ 

東芝本社が入るビル=東京都港区

 経営再建中の東芝は19日、約6千億円の増資を決めたと発表した。負債が資産を上回る債務超過を解消し、半導体子会社「東芝メモリ」(東京)の売却が来年3月末に間に合わずに上場廃止になる事態を回避する。米原発事業の巨額損失で傷ついた財務基盤が改善し、2015年に発覚した不正会計から続く経営危機を脱する道筋がようやく付く。

 約6千億円の増資は、1株約263円で新株を発行する第三者割当で実施し、計60の海外ファンドなどに引き受けてもらい来月5日に完了する。ただ半導体で協業する米ウエスタン・デジタル(WD)との係争は続いている。


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