共産、公示前21議席から大幅減 野党共闘の影響も 

 共産党は公示前の21議席を大幅に下回った。新たに結成された希望の党や立憲民主党との間で、安倍政権への批判票が分散し、従来共産に投じられた「反政権」票の多くが、主張が重なる立憲民主に流れたとみられる。野党共闘優先で立憲民主などとの競合を避け、多くの小選挙区で候補を取り下げたことも、比例代表での票の積み上げに影響した格好だ。

 共産は当初、民進党を含む野党4党の共闘を想定していたが、民進が希望への「合流」を決めたため戦略を変更。立憲民主、社民両党などとの連携で「政権に痛打」(志位和夫委員長)を与える戦略を描いたが、埋没したのは否めない。


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