糖尿病疑い、初の1千万人 12年から50万人増 

厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関

 糖尿病が強く疑われる成人男女が2016年時点で推計約1千万人に上ったことが21日、厚生労働省の国民健康・栄養調査で分かった。前回調査の12年から50万人増となり、初めて大台に乗った。一方、糖尿病予備軍とされる人は前回より100万人減の約1千万人だった。

 厚労省の担当者は「患者増は、糖尿病になる割合が高い高齢者が増えていることが影響している」と分析。予備軍減少は「メタボリック症候群への対策が進んだため」とみている。

 調査は16年10~11月、無作為抽出した約2万4千世帯に実施、1万世帯余りから回答を得た。


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