バルカン楽団、民族融和へ演奏 ウィーンの名門ホール 

 【ウィーン共同】民族紛争で崩壊、七つの国に分裂したバルカン半島の旧ユーゴスラビア各国の音楽家らでつくる「バルカン室内管弦楽団」が19日夜、オーストリア・ウィーンの名門ホール「ウィーン・コンツェルトハウス」で公演、民族間の融和と繁栄を願う希望の調べを奏でた。

 同楽団は、指揮者の柳沢寿男さんが旧ユーゴ紛争後の2007年に設立し、旧ユーゴ各国や日本などで公演を重ね今年で10周年。人々が根深い対立を抱える中、柳沢さんは「最初は集まるだけで精いっぱいだった」と振り返りつつ、この日の演奏は「すごく良かった」と語った。


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