2017年8月23日 19:34 | 無料公開
無縁仏を供養する古都の風物詩「千灯供養」で、ろうそくに火をともす子ども=23日夜、京都市右京区
ろうそくをともし、無縁仏を供養する古都の風物詩「千灯供養」が23日、京都市右京区の化野念仏寺で始まった。家族連れや外国人観光客らが長年の風雨で丸くなった数千の石仏に静かに手を合わせた。24日まで。
午後6時ごろ、僧侶らが地蔵堂から境内を回って読経を開始。小雨の中、参拝客らが「西院の河原」に並べられた石仏の前で次々とろうそくに火をともすと、一帯は柔らかな光に包まれた。
寺周辺は、平安時代から葬送の地として知られる。千灯供養は、明治時代に僧侶らが周辺の石仏を集めて弔ったのが始まりという。24日は午後5時半から同8時半まで参拝を受け付ける。