中央銀行の国債保有、全体の2割 6カ国・地域、量的緩和で 

 【ロンドン共同】16日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、日本や米国、ユーロ圏など6カ国・地域の中央銀行が保有する国債の合計が、これら先進国の債務残高の約2割に達したと伝えた。債券市場で中銀が主要な買い手となる異例の状況で、国債保有を減らす金融政策の正常化はなかなか難しい実態が浮き彫りになった。

 ほかの3中銀は英国、スイス、スウェーデンで、FTがデータを集計した。各中銀は景気の下支えなどを目的に国債を買い取って市場に資金を流す量的金融緩和政策を08年の金融危機以降に相次いで実施し、保有額が膨らんだ。

 6カ国・地域の国債発行残高は計約5100兆円。


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