ヘリ、航空機で広域搬送の訓練 南海トラフ想定 

南海トラフ巨大地震を想定した医療訓練で、重症者をドクターヘリで搬送する医療関係者=29日午後、大阪府岸和田市

 大阪府などは29日、南海トラフ巨大地震を想定し、被災地の重症者をヘリコプターや航空機で遠方などに搬送する医療訓練を実施した。府職員や医療関係者ら約2千人が参加、連携を確認した。

 28日正午、和歌山県沖でマグニチュード(M)9・1の南海トラフ地震が発生し最大震度7を観測、府沿岸を最大5メートルの津波が襲い、死傷者が多数出たと想定。同日から大阪赤十字病院(大阪市)が、大阪府岸和田市の公園に手術やエックス線撮影もできる大規模な「野外病院」を設営した。

 29日、野外病院で災害派遣医療チームが患者の応急処置を実施、岡山県のドクターヘリが重症者を大阪空港に運んだ。


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