米裁判所、子会社売却差し止めず 東芝、手続き加速へ 

東芝製の半導体集積回路(IC)=2012年撮影(ロイター=共同)

 【サンフランシスコ共同】米西部カリフォルニア州の裁判所は28日(日本時間29日)、米ウエスタン・デジタル(WD)が求めていた東芝の半導体子会社「東芝メモリ」(東京)の売却差し止めを巡る訴訟の審問を開いた。裁判所は東芝に対して売却差し止めは命じず、売却完了の2週間前までにWDに通知するよう命じた。

 両社の合意に基づく命令で、WDによる差し止め請求は事実上効力を失った。東芝は「売却にかかる最終契約の早期締結を目指す」との声明を出した。「日米韓連合」への売却手続きを加速させる。


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