対ロ制裁強化法案を可決 米下院、大統領の権限制限 

 【ワシントン共同】米下院本会議は25日、ロシアに対する制裁強化法案を賛成多数で可決した。制裁の緩和・解除について議会の審査を義務付け、トランプ大統領の権限を大きく制限する異例の内容。今後上院を通過すれば、大統領選中から対ロ関係改善に意欲を示してきたトランプ氏は、法案に署名するかどうかの困難な判断を迫られる。

 トランプ政権はこれまで、大統領の外交裁量が損なわれるとして法案に難色を示していたが、大統領選干渉疑惑「ロシアゲート」でロシア政府との関係を疑われているトランプ氏が、初の拒否権行使を選択する可能性は低いとみられている。


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