高齢者と子どもの事故を解説 17年版警察白書、交通特集 

 警察庁は25日、交通安全対策を特集した2017年版の警察白書を公表した。年間1万人以上が事故で命を落とした2度の「交通戦争」など、これまでの歴史を振り返るとともに、近年の課題の高齢ドライバーによる死亡事故や子どもが巻き込まれる事故について、図表や写真を使って解説している。

 交通戦争という言葉は、1970年に死者数が1万6765人を記録した前後の期間を指して使われるようになった。事故急増の背景に信号機などの不足があり、交通対策の警察官の大量増員などでいったんは落ち着いたものの、免許保有者が増えて88年に再び死者数が1万人を超え、第2次交通戦争と呼ばれた。


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