温暖化に強いモモ開発、農研機構 「さくひめ」、味や大きさ上々 

農業・食品産業技術総合研究機構が開発した新品種のモモ「さくひめ」=28日、茨城県つくば市

 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は28日、地球温暖化に強い新品種のモモ「さくひめ」を開発したと発表した。モモは春に開花するために冬に一定の寒さにさらされる必要があるが、さくひめは日本の主要品種と比べて寒い期間が半分ほどで良く、温暖化で冬の気温が上昇しても栽培できるという。

 味や実の大きさも変わらず上々といい、主に西日本での普及を目指す。

 亜熱帯でも栽培できるが品質が劣るブラジルの品種と、味が良い日本の「ちよひめ」などを掛け合わせた。日本の主なモモは冬に気温が7・2度以下の時間が千~1200時間必要だが、さくひめは555時間で良い。


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