「壊して再構築」は危険 「応仁の乱」の呉座氏講演 

 歴史をテーマにした新書では異例のヒットとなった「応仁の乱」(中央公論新社)の著者で国際日本文化研究センター(京都市)助教の呉座勇一さん(36)が26日、大阪市内で開かれた共同通信きさらぎ会で講演した。

 呉座さんは、応仁の乱(1467~77年)のような戦乱の結果を歴史上、肯定する意見は「全部ぶち壊して再構築すればよいという発想」と指摘。現代では日本の財政再建などについて同様の考え方が目につくとして「ある意味やけくそで、非常に危険だと思う」と述べた。


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