羽田新ルートに安全基準なし 五輪へ発着増、国が検証へ 

 2020年東京五輪・パラリンピックまでに羽田空港の発着枠を大幅に拡大するため、都心上空を通過するルートを新たに設定、2機が同時に着陸できる飛行方式が採用されるが、この方式は国際的な安全基準が確立されていないことが27日、政府関係者への取材で分かった。旋回時の2機の位置関係によっては、警報装置がニアミスと判断し、着陸がやり直しとなる可能性がある。

 国は本年度中に安全性の検証をした上で、新方式のための基準を策定する方針。ただ、国の検証結果次第ではルートが変更となる可能性もある。

 地元自治体には説明しておらず、周辺住民からは反発する声も上がっている。


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