高野山金剛峯寺が特別公開 光瑶のふすま絵、色鮮やかに 

高野山金剛峯寺で一般公開が始まったふすま絵「虹雉」=25日午後、和歌山県高野町

 和歌山県高野町の高野山金剛峯寺で25日、大正から昭和初期の花鳥画家石崎光瑶(1884~1947年)作のふすま絵「虹雉」の一般公開が始まった。光瑶が金剛峯寺の依頼を受け、通常は非公開の貴賓室・奥殿内にヒマラヤ連山や現地のシャクナゲ、ニジキジを色鮮やかに描いた大作。6月11日まで。

 4月に光瑶の没後70年を記念した故郷・富山県での展覧会に初出展され、返還に当たって高野山でも公開。ふすま絵は奥殿の部屋の3方に描かれた12枚を横1列に並べて展示し、全体の長さは約17メートル。参詣客らは光瑶が生涯をかけて制作、今も鮮烈な色彩をとどめる壮大なふすま絵に見入っていた。


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