名古屋市長選、最後の論戦 継続か刷新か、23日投開票 

 任期満了に伴う名古屋市長選が23日、投開票される。市民税減税や名古屋城天守閣の木造化を進める市政の継続か、刷新かが最大の焦点。3人の候補者は選挙戦最終日の22日、繁華街などで最後の論戦を展開し、支持を訴えた。

 立候補しているのは、いずれも無所属の現職河村たかし氏(68)、前副市長の新人岩城正光氏(62)、元会社員の新人太田敏光氏(68)の3人。

 河村氏は買い物客でにぎわう商店街で「絶対的なシンボルを造り、名古屋を盛り上げないといけない」と天守閣を木造復元する意義を強調した。

 自民、民進両党など「反河村」の市議が支援する岩城氏は「思いつきの市政はごめんだ。名古屋を変える日が来た」と市政刷新を呼び掛けた。

 太田氏も「自分勝手に大型事業を進めようとしている」と河村氏の木造復元計画を批判した。

 2013年の前回市長選の投票率は39・35%。各陣営とも「盛り上がりに欠ける」と語り、投票率低下を懸念している。


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