クマ被害相次ぎ8人けが 東北、キノコ採りや散歩中

クマ

 岩手、秋田、山形3県で19日から20日にかけ、クマによる人身被害が相次ぎ、男女計9人がけがをした。いずれも命に別条はない。このうち秋田県湯沢市の市街地に出没したクマは一般住宅にとどまった。

 県警湯沢署によると、同市清水町で20日朝、散歩中の人が背後から襲われて転倒しけがをした。近くでは別の男性も襲われ右腕にけが。さらに付近の路上で60代男性が引っかかれ、この個体は男性宅に入り込んだ。市などは箱わなで捕獲を試みている。3件が同じクマかどうかは不明という。

 20日は同市材木町のホテル駐車場でも高齢男性が襲われて背中を負傷。由利本荘市では80代男性が顔にけがをした。消防に「川にサクラマスを捕りに行き、襲われた」と説明している。横手市では自宅で庭木の枝切り中の女性(80)が頭を引っかかれた。19日は、能代市の農道で女性(78)が3頭に遭遇し背中を引っかかれた。

 岩手県警によると、北上市の市道で19日朝、男性会社員(61)が左ふくらはぎをかまれた。市は近くで2頭を駆除した。


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