ストーカー相談高水準657件 加害者治療、9割が受けず 昨年千葉県内

千葉県内のストーカー事案の認知件数の推移
千葉県内のストーカー事案の認知件数の推移

 川崎市の住宅から女性(20)が遺体で見つかった事件では、元交際相手の男(27)=死体遺棄やストーカー規制法違反の罪で起訴=とのトラブルについて、女性が繰り返し神奈川県警に相談していたことが明らかになっている。昨年、ストーカー事案で全国の警察に寄せられた相談は1万9567件。千葉県警には657件(暫定値)の相談が寄せられ、いずれも高水準で推移している。

(大村慧)

◆違反摘発増48件 禁止命令は最多

 県警人身安全課によると、ストーカー規制法違反による県警の摘発件数は昨年48件(暫定値)で、前年と比較し17件増加。ストーカー事案に関連した傷害や脅迫容疑などの摘発は51件だった。同法違反に基づく禁止命令の発出は昨年75件で過去最多だった。

 警察は加害者に治療の働きかけも行っている。県警は74 ・・・

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