自民総括「解党的出直し」明記へ 参院選、幹事長が午後に進退表明

自民党の参院選総括委員会の会合に臨む森山幹事長(中央)ら=2日午前、東京・永田町の党本部

 自民党は2日午前、参院選大敗に伴う総括委員会の会合を党本部で開いた。前回会合で示した総括報告書の修正案を提示し、集約を図る。「政治とカネ」問題など複数の敗因を挙げた上で「解党的出直しに取り組む」と明記する方向で最終調整している。内閣支持率や党の支持率低迷が影響したとも言及する見通し。関係者が明らかにした。

 午後に両院議員総会を開いて報告した後、公表する方針だ。石破政権の屋台骨である森山裕幹事長は総括後の辞任に含みを持たせており、進退を表明する。

 石破茂首相(党総裁)は総括委に先立ち党役員会に出席し、両院総会について「虚心坦懐受け止めたい」と語った。

 森山氏は役員会後の記者会見で、石破内閣の副大臣や政務官から相次ぐ総裁選前倒し論をけん制した。「首相を支える政務三役も責務をしっかり果たしていただけると信じている」と述べた。

 総括委は8月29日の会合で報告書素案を基に議論し、記述が不十分との指摘が出て一部修正した。


  • Xでポストする
  • LINEで送る