コメ作況指数、廃止へ 小泉農相「実態と合わない」

記者団の取材に応じる小泉農相=16日午後、農水省

 小泉進次郎農相は16日、コメ(水稲)の単位面積当たりの収穫量が多いか少ないかを示す指標となっている農林水産省の「作況指数」の公表を廃止すると明らかにした。過去30年の傾向との比較で指数を算定してきたが、近年は気候変動などの影響で実態と合わなくなっているためだと説明した。例年、作況指数とともに公表している予想収穫量調査は精度を高めた上で続けるという。

 単位面積当たりの収穫量の出来を「平年並み」「やや良」などの表現で示す「作柄」は今後、前年との比較で示すように改める方針。収穫量調査の精度を高めるため、デジタル技術の導入も進める。収穫と同時に収量を把握できる農機のデータを活用するほか、人工衛星で得られる気候データなどの精度の向上を図る。

 コメの価格高騰が続く中、農水省は2024年産の作況指数は101の「平年並み」で生産量は足りていると説明してきた。しかし生産や流通の現場からは、実態と異なり収穫量は少ないとの指摘が出ていた。

 今後、作況指数の廃止に向け、統計を管轄する総務省への申請手続きを進める。


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