水俣病、「納得いくまで聞いて」 1年前の懇談で話遮られた男性

浅尾環境相(左手前)らとの懇談であいさつする松崎重光さん(右手前から2人目)=1日午前、熊本県水俣市

 水俣病の公式確認から69年となる1日午前、浅尾慶一郎環境相と二つの被害者団体との懇談が熊本県水俣市で行われた。別の6団体との4月30日の懇談に続き2日目。1年前の懇談で環境省側に発言を遮られた水俣病患者連合の松崎重光さん(83)も出席し「今日は時間はいっぱいあるでしょうけん、話を聞いていただき、納得いくまでさせていただければ幸いです」と訴えた。

 両団体は環境省に、水俣病に関する資料の保存や離島手当の増額などを要望。鹿児島県・獅子島の「水俣病被害者獅子島の会」の滝下秀喜会長は「福祉やケアの面で水俣病が大きな問題だと自覚してもらい、一緒になって人間の気持ちを深く考え進んでいけたらいい」と強調した。浅尾氏は「少しでも前に進めたい」と応じた。

 午後には同市内で犠牲者慰霊式が開かれる。浅尾氏は地元経済界などとも懇談する予定。

 松崎さんは昨年5月1日の慰霊式後の懇談で当時の伊藤信太郎環境相に対し、症状を訴えながら患者と認められず2023年春に亡くなった妻のことを話していた途中でマイクを切られた。


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