辞意表明でリニア前進に期待の声 次の知事選警戒も

リニア中央新幹線の新駅の工事が進められている岐阜県中津川市に置かれた2027年開業を伝える看板=3月

 静岡県の川勝平太知事が辞意を表明したことで、着工のめどが立っていなかったリニア中央新幹線の静岡工区の建設工事が動き出す可能性が出てきた。関係者は「最大の障壁がなくなる」と語り、計画の前進に向けて期待感を示した。国土交通省の幹部も「朗報だ」と喜んだが、次の知事選を警戒する声もあった。

 長野県駅(仮称)が設置予定の長野県飯田市では、飯田商工会議所の原勉会頭(74)が「一つの石が取り除かれた」と表現。リニア開通の不透明感が払拭され、出遅れていた地元への投資が活発になることを期待し「地域の発展に向け対応したい」と意気込んだ。

 沿線自治体で早期開業を求めている神奈川県の幹部は「報道によると、次に何か失言したら辞めるとのことだった。有言実行だ」とした上で「早期開業へのハードルが低くなった」と今後の進展に期待した。

 焦点は次の知事選だ。着工に賛同する候補の当選が早期開業の条件となる。政府関係者は「川勝氏は既に後継候補を準備しているのではないか。知事選で負けたら元も子もない」と話した。


  • LINEで送る