北朝鮮衛星で米と中ロ対立 国連安保理、対応取れず

米ニューヨークの国連本部=24日(共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は27日、北朝鮮が弾道ミサイル技術を使って21日に軍事偵察衛星「万里鏡1号」を打ち上げたことへの対応を協議する緊急公開会合を開いた。日米などが「安保理決議違反だ」と北朝鮮を非難する一方、ロシアと中国が擁護した。安保理として一致した対応は取れず、理事国内の対立が改めて鮮明になった。

 安保理は2018年以降、北朝鮮の弾道ミサイル発射や衛星打ち上げに対し、制裁決議や声明の採択などの具体的な対応を取れていない。

 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、衛星打ち上げは核・ミサイル開発の一環だと強調。「非難に反対する国が2カ国ある」と述べ、ロシアと中国を批判した。日本の石兼公博国連大使は北朝鮮を「強い言葉で非難する」と述べ、安保理として一致した対応を取るべきだと訴えた。

 北朝鮮の金星国連大使も出席し、朝鮮半島で米軍の活動が活発化しているとして「軍事衛星打ち上げは、米軍やその同盟国の動きを正確に把握するためだ。合法的な防衛権だ」と反論した。


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