昔話アレンジ、コロナ禍を本に 群馬大生「思いを次世代に」

「めでたし めでたし って言いたい!」を制作した群馬大4年生=4日、前橋市(同大提供)

 群馬大4年生が新型コロナの影響を受けた自身や周囲の経験を基に、昔話の形式で描いた本「めでたし めでたし って言いたい!」が完成した。イベント中止や他人との接触制限などを題材に「大変な中で努力してきた人たちの思いを次世代に残したい」という。

 鬼を倒さない桃太郎。その代わりイヌ、サル、キジと共に、感染症の流行で疑心暗鬼になる島民を救っていく。「かぐやひめ」のリメークでは、病がはやる月の都を心配する姫の姿を通じ「会えない人を思う気持ちの尊さ」が表現された。本は12編の物語と解説で構成。

 20日に都内で開かれる「文学作品展示即売会(文学フリマ)」などで販売する。


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