全数把握、一律で簡略化 開設された支援センター

新型コロナウイルス感染者の全数把握の簡略化が始まり、神戸市に開設された「陽性者登録支援センター」=26日午前

 政府は26日、新型コロナウイルス感染者の全数把握を全国一律で簡略化した。発生届が必要な対象者は高齢者らリスクの高い人に限定。感染者の8割を占めるとされる若い軽症者は届け出が不要になり医療機関の事務負担の軽減が期待される。一方、届け出対象外の人の容体が急変した場合に対応が遅れる懸念があり、政府は各都道府県に新たに設置した支援施設への登録を呼びかけている。

 政府は、新型コロナとの共存に向けた移行策として位置付けている。オミクロン株の特性を踏まえて、療養の考え方を転換し、高齢者など重症化リスクのある人に適切な医療を提供することに重点を置く。


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