北アルプスの称名滝「5段」に? 落差日本一、地形に変化

2001年10月撮影(右、立山カルデラ砂防博物館提供)と現在の「称名滝」。4段目途中に新たな「5段目」ができつつある=富山県立山町

 富山県立山町にある北アルプスの「称名滝」は、日本一の総落差350メートルを誇る名瀑だが、元々の4段の滝に新たな「5段目」ができつつある。この20年ほどの間に地形が変化したとみられ、周辺一帯を調査する立山カルデラ砂防博物館(同町)は「水量の多さと火山性のもろい地質が影響しているのでは」と推測する。

 称名滝はアウトドア愛好家らに人気のスポット。

 博物館によると、2001年の写真では真っすぐ落ちていた水が20年、新たに4段目途中で跳ね上がっていることが確認された。滝つぼができるほど明確な段差ではなく「まだ完全な5段ではない」という。


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