東北電力が出資の新電力撤退 燃料価格高騰で継続困難

 東北電力と東京ガスが共同出資する新電力のシナジアパワー(東京)は8日、11月30日で企業向けの電力小売り事業から撤退すると発表した。電力需給逼迫による卸電力市場の価格高騰に加えて、ロシアによるウクライナ侵攻を背景にした燃料価格高騰で収支が悪化し、事業継続が困難と判断したため。

 シナジアパワーは、顧客向けの文書で「2020年度から採算の取れない状況が続いており、電力供給にかかる費用の改善の見通しが立たない」と説明し、他の電力小売事業者への切り替えを呼びかけた。

 シナジアパワーは15年に東北電と東ガスが出資し、設立された。


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