勝手に橋設置9千カ所超 通路利用、手続きミスも 27府県、老朽化懸念

管理者不明のコンクリート橋=6月、滋賀県草津市

 住民らが河川に無許可で設置するなど、管理者が分からない橋が少なくとも27府県に9千カ所超あることが3日、共同通信の都道府県アンケートで分かった。「勝手橋」と呼ばれる通路目的の小さな橋が目立ち、自治体の手続きミスで管理者不明になった例もある。古い橋が多いため、老朽化で事故につながる懸念もあり、国は自治体に設置者の把握などを促していく。

 アンケートは6〜7月、各都道府県所管の河川にある管理者不明橋の数(今年3月末時点)を聞いた。把握していたのは岩手、鹿児島など27府県で計9723カ所。最多は滋賀の2138カ所、次いで兵庫1767カ所、三重1079カ所など。


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