唾液中タンパクがコロナ感染防止 高齢者の重症化と関連か

唾液中のタンパク質が新型コロナ感染を防ぐ仕組み

 大阪公立大のチームは6日、唾液に含まれる特定のタンパク質に新型コロナウイルスの感染を防ぐ働きがあることが分かったと国際科学誌に発表した。加齢に伴って唾液の分泌量が減少している高齢者の発症や重症化に関連している可能性があるという。

 チームによると、新型コロナはウイルス表面の突起「スパイクタンパク質」と、人の細胞表面にある受容体タンパク質が結合することで感染する。チームは人の細胞に薄めた唾液を加え、新型コロナと感染の仕組みが同じ別のウイルスを振りかけて分析。唾液の濃度が高くなるほどウイルスと細胞表面の受容体が結合しにくくなることが分かった。


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