先行ロシア艦を中国追跡 接続水域で「監視」活動 尖閣領有権、主張誇示か

沖縄県・尖閣諸島の接続水域を航行した中国海軍のフリゲート艦(防衛省提供)

 沖縄県の尖閣諸島周辺で4日朝、日本領海の外側にある接続水域を航行した中国海軍のフリゲート艦は、ロシア海軍のフリゲート艦が入ってから約40分後、追いかけるように接続水域に進んだことが4日、防衛省への取材で分かった。ロシア艦は、沖縄を通過した台風4号を避けるため、尖閣付近にいたとみられる。防衛省は、中国艦がロシア艦に対応して移動し、監視などに当たった可能性があるとみている。

 中国は尖閣諸島の領有権を主張。周辺では、中国海警局の船舶による日本領海への侵入が常態化している。今回の行動は、日本以外の国にも自らの主張を誇示しようとする意図もあるとみられる。


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