安保理、ロシアと対話に転換か 新議長国、食料危機に重点

1日、米ニューヨークの国連本部で記者会見するブラジルのコスタ国連大使(中央)ら(国連提供、共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会で7月の議長国を務めるブラジルのコスタ国連大使が1日記者会見し、ウクライナ情勢では食料危機への対応に重点を置くと表明した。「責任を追及するのは有益ではない。議論の場に着くのが唯一の解決策だ」と述べ、欧米とロシアに対話を求める方針に転換すると強調した。

 安保理は6月、ウクライナ関連の公開会合を3回開催した。議長国アルバニアは商業施設へのミサイル攻撃などでロシアを批判し、28日にはウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン参加を認めた。だが欧米とロシアの主張は平行線をたどり、具体的な成果はなかった。


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