大阪に夏の訪れ告げる愛染まつり ウクライナ人学生も参加

「愛染まつり」の「宝恵かご行列」に浴衣姿で参加し、笑顔を見せるウクライナから避難してきた学生ら=30日午後、大阪市天王寺区

 大阪に夏の訪れを告げる「愛染まつり」が30日、大阪市天王寺区の愛染堂勝鬘院で始まった。ロシアによる軍事侵攻で避難してきたウクライナ人学生も参加し、日本の夏を体感。女性をかごに乗せて練り歩く伝統行事「宝恵かご行列」も5年ぶりに公道で行われた。

 ウクライナからの避難民で大阪市阿倍野区の専門学校に通う学生3人も代わる代わるかごに乗り、「あいぜんさんじゃ」「商売繁盛」などと元気にかけ声をあげた。

 ユリア・チェピジコさん(24)は「にぎやかで楽しかった」と笑顔を見せつつ、今も母国に残る家族や友人について「毎日、心配している。ニュースを見るのが怖い」と話した。


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