「海軍作家」阿川氏の遺品公開へ 広島・呉の大和ミュージアム

寄贈された阿川弘之氏の関係資料

 広島県呉市の大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)は29日、広島市出身の作家で名誉館長の阿川弘之氏(2015年死去)の直筆原稿や取材ノートなど1万点以上の寄贈を受けたと発表した。阿川氏は旧日本海軍での体験を基にした小説で知られる。戸高一成館長は「文学を通して戦争を伝えようとしたことを知ってほしい」と話した。7月に一部を一般公開する。

 阿川氏の遺族が寄贈した。原稿やノートの他、アルバムや手紙、本棚などがあり、この日の記者会見で約200点が紹介された。

 呉海軍工廠で建造された戦艦を描いた代表作「軍艦長門の生涯」に関しては、直筆原稿と70冊ものノートがあった。


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