五輪、「復興に寄与」3割満たず 政府報告書、住民にアンケート

東京五輪の閉会式で国立競技場から打ち上げられたフィナーレの花火を路上で見上げる大勢の人たち=2021年8月

 政府は28日、新型コロナウイルスの影響で1年延期となった昨夏の東京五輪・パラリンピックの報告書を公表した。開催意義の一つに掲げた東日本大震災からの「復興五輪」について、大会後に実施した被災地住民らへのアンケート結果が初めて明らかになり、「大会が復興に寄与した」との回答が3割に満たなかったことが分かった。

 報告書は、原則無観客となった異例の大会について招致段階から振り返り、政府や関係機関の取り組みをまとめた。総括として「開催国としての責任を果たし、無事に終えることができた」とした。


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