京都五山送り火、今夏は通常通り 3年ぶり、主催団体発表

毎年8月16日夜に行われる京都の伝統行事「五山送り火」の「大」の字(2019年)。右は新型コロナウイルス対策で文字端だけに火を付けた「大」の字(2021年)=京都市

 京都で毎年8月16日夜に行われる伝統行事「五山送り火」の主催団体は28日、今夏の送り火は3年ぶりに通常通りに行うと発表した。2020、21年は新型コロナウイルス対策で見物客の密集を避けるため、六つある文字や形一つ当たりの点火箇所を削減して実施していた。

 主催団体「京都五山送り火連合会」によると、送り火は、お盆に現世に帰ってきた先祖の霊を送り出す行事。京都市街を囲む山で松などを燃やして「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の文字や形を浮かび上がらせる。

 「大」の字の場合、20、21年は中心と文字端だけに火を付け、はっきりと見えないようにしていた。


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