生態系保全目標で対立残る 合意に懸念、事務会合が閉会

国連生物多様性条約の事務レベル会合の閉会式=26日、ナイロビ(中継映像から)

 生態系保全の新たな国際目標を議論したケニア・ナイロビでの国連生物多様性条約の事務レベル会合が26日(日本時間27日未明)、閉会した。約1週間にわたり協議したが、保全域の設定や有害物質の削減など多くの論点で対立が解消しなかった。交渉期限の12月の同条約第15回締約国会議(COP15)で合意にこぎ着けられるかどうか、懸念が高まった。

 種の絶滅や森林破壊などが続き、生物多様性は喪失に歯止めがかかっていない。閉会式で条約のムレマ事務局長は「COP15で一丸となって新目標への合意を実現させる必要がある」と述べた。


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