津波体験館、38年の歴史に幕 宮城・気仙沼、被害や脅威を伝承

閉館の日を迎えた津波体験館で映像を見る来館者=26日午後、宮城県気仙沼市

 津波の脅威を伝えてきた宮城県気仙沼市の津波体験館が26日、閉館した。映像や振動、風などで津波を疑似体験できる日本初の施設として利用されてきたが、体験館が入るビジターセンターの改修に伴い、38年の歴史に幕を下ろした。

 体験館は1984年に県が設置。明治三陸地震津波(1896年)や昭和三陸地震津波(1933年)の被害などを伝承。2013年には映像をリニューアルし、東日本大震災の被害や教訓も伝えてきた。

 館内には48席あり、スクリーンに映し出される津波の映像に合わせ、座席が揺れたり、風が吹いたりし、津波の恐ろしさを感じられるのが特徴だった。


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