過労自殺、東芝側と遺族が和解 長時間労働が原因と認め謝罪

 東芝の子会社「東芝デジタルソリューションズ」(川崎市)の社員で、2019年に過労自殺した安部真生さん=当時(30)=の遺族と会社が裁判外で和解したことが25日、遺族と会社への取材で分かった。会社が原因を長時間労働と認めて謝罪し、東芝グループ全体で「勤務間インターバル制度」の導入に努力するなど再発防止を約束した。

 東芝の他にも大企業で過労自殺が相次いでおり、トヨタ自動車は今年1月、男性社員の自殺をパワーハラスメントなどが理由として謝罪、遺族と和解した。国内で約7万人の従業員が働く東芝グループが再発防止を徹底すると決めたことは、他の企業にも影響を与えそうだ。


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