2022年6月23日 18:26 | 無料公開
記者会見する富山大の高岡裕教授=23日午後、富山市
新型コロナウイルスの新たな変異株が出現した際に、ウイルスのタンパク質の立体構造をコンピューター上に再現して人のタンパク質との結合力を推定し、感染力を予測する方法を開発したと、富山大と神戸大のチームが23日発表した。新変異株が流行する前に、感染力に応じた迅速な対策につなげることができると期待される。
チームによると、ウイルスの「スパイクタンパク質」と、人の細胞の「ACE2」というタンパク質の立体構造をコンピューター上に再現。タンパク質同士が結合する強さを推定し、感染力を予測する。これまでの変異株では、予測値と実際の感染力がよく一致していることを確認した。