強制起訴裁判、審理再開求める 最高裁判決の証拠調べ要望

審理再開を求める上申書を出すため、東京高裁へ向かう被害者参加代理人ら=23日午前

 東京電力福島第1原発事故で、検察審査会の議決を受け業務上過失致死傷罪で強制起訴され、一審は無罪となった東電の勝俣恒久元会長(82)ら旧経営陣3人の控訴審について、被害者参加代理人らが23日、審理の再開を求める上申書を東京高裁に出した。6日に結審し来年1月の判決期日が決まったが、事故で避難した住民らが起こした集団訴訟の最高裁判決についての証拠調べが必要としている。

 上申書の提出後、東京都内で記者会見した被害者参加代理人の大河陽子弁護士は「最高裁判決は長期評価の信頼性自体は否定していない。(強制起訴裁判で)一審判決を維持するのは困難だと思う」と述べた。


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