ハンセン病施策の検証「本腰を」 厚労省で追悼式典

 国の不当な隔離政策に苦しめられて亡くなったハンセン病患者や元患者の追悼と名誉回復のための式典が22日、東京・霞が関の厚生労働省で開かれた。参列した違憲国賠訴訟全国原告団協議会の竪山勲事務局長(73)は「国の法律が引き起こした人権侵害なのに、施策の検証に本腰が入っていないと感じる」と指摘し、取り組みの強化を要望した。

 後藤茂之厚労相は式辞で「平穏な生活を妨げたことを深くおわびする。こうした歴史を二度と繰り返さない」と強調。参列者が省内の「追悼の碑」に献花、黙とうした。

 全国13カ所の国立療養所の入所者数は今年5月1日時点で927人になり、千人を下回った。


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