原子炉データ公表半分、一転撤回 東電の福島1〜3号機、批判受け

福島第1原発1〜3号機の公表データ

 東京電力は、福島第1原発1〜3号機の原子炉格納容器の水位や周辺の温度など、メルトダウン(炉心溶融)を起こした各号機の監視に必要なデータの公表項目を、6月になって突然半分程度に減らした。記者会見で批判を受け、一転して従来通りの公表を続ける方針を示したが、情報公開に対する意識の低さに疑問の声が上がる。

 項目を減らしたのは「プラントパラメータ」と呼ばれるデータ。従来1〜6時間ごとにホームページで公表していた223項目のうち半数超を取りやめた。13日に「不親切な部分があった」として撤回し、計器故障などが確認された項目を除き、従来通りの公表を16日から再開した。


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