ゼレンスキー氏が前線激励 首都近郊初めて離れ

29日、ウクライナ東部ハリコフ州の前線を訪問したゼレンスキー大統領(中央)ら(ウクライナ大統領府提供、ロイター=共同)

 【リビウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領はロシア軍の攻撃が続く東部ハリコフ州の前線を訪れ、軍を激励した。大統領府が29日に発表した。ロイター通信によるとロシアの侵攻開始以来、大統領が公式に首都キーウ(キエフ)やその近郊を離れたのは初めて。

 ゼレンスキー氏は「ウクライナの独立(維持)のための防衛活動に感謝する」とねぎらいを述べ、兵士らを表彰した。

 ハリコフ州はロシアが完全掌握を目指す東部ドンバス地域と近接。侵攻直後から激戦が続いていたが、5月中旬以降、ウクライナ側が反攻を強め、州内の集落を次々と奪還、ロシア軍を国境近くまで後退させていた。


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