将棋の名人戦、渡辺が3連覇 斎藤八段破り二冠維持

将棋の第80期名人戦で3連覇を果たした渡辺明名人=29日午後、岡山県倉敷市(日本将棋連盟提供)

 将棋の第80期名人戦7番勝負の第5局は28、29の両日、岡山県倉敷市で指され、先手の渡辺明名人(38)が97手で挑戦者の斎藤慎太郎八段(29)を破り、対戦成績4勝1敗で3連覇を果たし、棋王と合わせて二冠を維持した。

 これで、歴代4位の通算タイトル獲得数を31期とした。渡辺名人は2月に王将を失ったものの、3月には棋王戦で10連覇を達成。名人戦の今シリーズは開幕から2連勝と好スタートを切り、的確な形勢判断と踏み込みのいい指し手で、タイトルを守った。

 終局後、渡辺名人は「長い戦いだったので、終わってほっとしている」と話した。斎藤八段は2期連続で名人に挑戦した。


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