重信房子元幹部が出所 日本赤軍、懲役20年満了

医療刑務所を出所し、取材に応じる「日本赤軍」の重信房子元最高幹部(中央)=28日午前8時18分、東京都昭島市

 世界各地でテロ事件を起こした「日本赤軍」を結成し、オランダのフランス大使館が武装占拠された1974年のハーグ事件に関与したとして懲役20年の判決が確定した重信房子元最高幹部(76)が28日、刑期満了を迎え、服役していた医療刑務所「東日本成人矯正医療センター」を出所した。

 重信元幹部は午前7時55分ごろ、黒のワンボックスカーに乗って施設の敷地から出た。車から降りると支援者に囲まれ、抱擁を交わした。近くの公園で報道陣の取材に応じ、「見ず知らずの人たちに被害を与え、この機会におわびします」と述べ、「まずは治療と学習に専念したい」とはっきりとした口調で話した。


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