米、中国外相の歴訪に懸念 太平洋島国との「交渉不透明」

中国の王毅国務委員兼外相

 【ワシントン共同】米国務省のプライス報道官は25日の記者会見で、中国の王毅国務委員兼外相による太平洋島しょ国の歴訪について、不透明な形で各国と交渉を進め、協定を結ぶ可能性があると懸念を表明した。

 中国とソロモン諸島は4月に安全保障協定を締結。中国艦艇の寄港や軍隊、警察の派遣を認める内容とされる。米政権は、中国が協定を利用して太平洋地域で影響力を拡大する恐れがあるとみて警戒を強めている。

 プライス氏は、中国が安保や漁業分野などで「不明瞭な取引」の提示を繰り返し、周辺国とも協議していないと指摘。「インド太平洋地域で市民の懸念を引き起こしている」と批判した。


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